Stream Deck × Claude Code|億劫だった設定を任せてみた
Stream Deck で何ができるか。ウィンドウの配置も音量も、アプリの起動もワンボタンになります。配信をしない人にも使えます。
ただ、ここに行き着くまでが長かった。買ったあと設定が面倒で、しばらく放置していました。最終的に、ボタンの設定そのものを Claude Code に任せて動かしています。
この記事では、放置していた状態から使える状態になるまでと、いま何ができるようになったかを書きます。買うか迷っている人向けに、どのモデルを選ぶかも最後に置きました。
見送る理由は「配信しない」と「設定が面倒」の2つ。後者は AI に任せられるようになりました。

モニターの下に置いて使っています。
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PCの手動操作が面倒になって買った
きっかけは、PCの手動操作が面倒になったことでした。自分がわりと効率厨なところがあって、同じ手順を毎回踏んでいるのが気になってきたんです。
やりたかったのはこのあたり。
- デスクトップを表示してアプリを起動する
- ブックマークからサイトを開く
- ウィンドウを決まった位置に並べる
- 音量を調整する
1回あたりは大した手間じゃありません。ただ、やるたびに同じ手順を踏む。コスパで考えると割に合わないけど、日常のQOLを上げたかったというのが正直なところでした。

1回は些細でも、そのたびに同じことをやるのは気になってくるよね
配信しないなら Stream Deck はいらない?
Stream Deck は配信者向けの機材だと思われがちです。実際「使い方」で調べると、まず出てくるのは OBS のシーン切り替えやマイクのミュートです。在宅ワーク向けの記事もありますが、たどり着くまでに一段挟まります。
ショートカットキーで足りている人には、正直いらないと思います。 判断が分かれるのは、同じ操作を毎日繰り返しているかどうかです。
自分が欲しかったのは、ショートカットを覚える代わりではありません。デスクトップ表示 → アプリ起動、のように複数の手順を踏む操作を1ボタンにまとめたかった。配信しない人に効くのは、たぶんこの部分です。
配信以外だと、こういう使い方があります。
| 分野 | 使い方の例 |
|---|---|
| 開発 | エディタのパネル切替、ビルド・テスト実行、git 操作 |
| 会議 | Zoom / Teams / Meet のミュート・カメラを統一操作 |
| ウィンドウ | 決まったレイアウトへの一括配置、仮想デスクトップ切替 |
| スマートホーム | 照明のオン/オフ・シーン切替 |
| 向いている場面 | 複数手順の操作を繰り返していて、ショートカットキー1つには割り当てきれないとき |
※ 会議・スマートホームは Marketplace のプラグイン(無料・有料あり)を入れる前提です。
Stream Deck の設定が面倒で止まった|アプリ起動まではできた
買って、標準の Stream Deck ソフトを1回触りました。
アプリを指定するだけのボタンは、すぐできました。
問題はその先でした。ウィンドウを決まった位置に並べたり、複数の操作をまとめて1ボタンにしたりは、調べないと分からなかった。専用の機能を探して設定を理解する必要がありそうだと分かった時点で億劫になって、そのまま止めてしまいました。
しばらく放置していたのは、これが理由です。「使えない」わけではなく、「やりたいことをやるには、調べる時間が要る」という状態でした。


簡単なことはできるけど、やりたいことは調べないとできない。ここで止まる人は多そうだね
Claude Code に設定を任せた
放置していたのを、Claude Code に設定を作らせる形で動かしました。(Windows での話です)
一番変わったのは、標準ソフトの機能を探さなくてよくなったことです。やりたい動作を日本語で伝えると、 それを実行するプログラムごと作ってくれます。
Claude Code の音声入力をワンボタンで呼ぶ
これが結構便利でした。Claude Code には音声入力がありますが、使うには VS Code を 前面に出して、音声入力を開始する操作をする必要があります。ブラウザで調べ物をしている最中に 思いついたことを、そのまま話しかける、という使い方ができません。
そこでボタンにしました。押すとこう動きます。
- いまどのウィンドウを触っていても、VS Code を前面に出す
- Claude Code の音声入力を切り替えるキーを送る
何を触っていても、押せばそのまま話し始められます。 もう一度押すと録音が止まって送信されます (Claude Code 側を「タップで開始・タップで送信」のモードにしておくと、この動きになります)。
長い指示ほど打つのが面倒なので、そこを口で済ませられます。
ホットキーを送るだけでは作れません。送る前に相手を前面へ出す処理が要るからです。しかも Claude Code 拡張の音声入力コマンドは、エディタのコマンド一覧に出てきません(内部には登録されている)。 この2つを調べて繋ぐのが、自分でやると一番面倒な部分でした。
頼み方はこのくらいの粒度です。
押したら、どのウィンドウを触っていても VS Code を前面に出してから
F13 を1回送るボタンを作って
ウィンドウ配置を丸ごと復元する
似た作りのボタンをもう1つ。開いているウィンドウの位置とサイズを記録しておき、押したらその通りに 並べ直します。作業を始めるときに1回押せば、決まった配置が戻ります。
Marketplace のプラグインを探せば、近いことができるものもあったと思います。ただ、自分はそこを調べる 前に止まっていました。結局、まとめて AI に投げた形です。
ボタンの定義は JSON で持っているので、並べ替えや同じ種類のボタンを足すだけなら数行の書き換えで済みます。 やりたい動作を伝えるだけなので、同じものは頼めば作ってもらえます。
公式にも AI 連携はあります(ただし方向が違う)
念のため書いておくと、Elgato 公式も AI 連携に対応しています。Stream Deck 7.4 から MCP(Model Context Protocol)に対応し、AI アシスタントから Stream Deck のアクションを実行できるようになりました。最初の統合は NVIDIA Project G-Assist で、音声で Stream Deck を操作できます。
ただ、公式ページに書かれているのは「AI アシスタントから Stream Deck のアクションを実行できる」までです。ボタンそのものを生成・編集できるかは、公式の記述からは読み取れませんでした。
| 何ができると書かれているか | |
|---|---|
| 公式 MCP(7.4〜) | AI から Stream Deck のアクションを実行する |
| 今回やったこと | AI に Stream Deck の設定を作らせる |
| 向いている場面 | 前者は音声やライブイベントで発火させたいとき。後者はボタンを用意する手間を減らしたいとき |
設定が面倒で止まっていた自分に効いたのは、後者でした。
出典: How to Control Stream Deck with AI using MCP(2026年8月29日現在)
実際に何ができるようになったか
15キー(横5×縦3)のうち、自分で設定したのが12個です。残りはページ送りと空きが2つ。
| 列 | ボタン | 動作 |
|---|---|---|
| 1 | 音量・ミュート | 20% / 80% / ミュートに一発で切り替え |
| 2 | 配置の保存・再生 | ウィンドウの位置とサイズを丸ごと復元 |
| 3 | ゲーム起動 ×3 | ランチャー経由で起動 |
| 4 | Webリンク ×3 | 既定ブラウザで開く |
| 5 | 音声入力 | Claude Code の音声入力を切り替え |
やりたかった4つ(ウィンドウ配置・音量・アプリ起動・サイト起動)は、ひととおり乗りました。
アイコンは3通りに分けています。音量・ウィンドウ配置・音声入力のように既製のアイコンが無いものは自分で描き、ゲームはインストール済みのアプリから公式アイコンを取り出し、Webサイトは配布されているものを使いました。
音量ボタンは棒グラフにしていて、点灯している本数で 20% か 80% かが一目で分かります。配置ボタンはディスプレイの絵に矢印と再生記号を重ねました。
どのモデルを買えばいいか|キー数と価格
迷うのはキー数だと思います。主なモデルはこの3つです。
| モデル | キー数 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| MK.2 | 15 | ¥24,180 | 定番。いちばん情報が多い |
| + (Plus) | 8 + ダイヤル4 | ¥34,480 | ダイヤルで音量やスクラブができる |
| XL | 32 | ¥40,980 | 大型。用途が多い人向け |
最初の1台なら15キーの MK.2。用途が増えて入りきらなくなったら XL、音量を無段階でいじりたいなら + という選び方になります。
自分は 15 キーを使っていて、12個を設定しています。8キーだと入りきらない計算です。
フォルダで階層にすれば8キーでも収まりますが、1階層で押せる数は減ります。自分は全部を1画面に 出したかったので15キーにしました。
あと、机の上で場所を取らないのも選んだ理由です。モニターの下に置いているので、大きいと邪魔になります。
なお、この記事の後半でやっている「AI に設定を作らせる」部分は、Claude Code のような AI コーディング ツールの契約と、Windows 環境が前提です。Stream Deck 単体・標準ソフトだけでも、アプリ起動やサイトを 開くボタンは作れます。
音量だけが目的なら、ダイヤルのある + が向いています。 自分は 20% / 80% の2段階しか使わないので、ダイヤルは要らないと判断しました。無段階で調整したい人は + を見てください。
価格の出典: Elgato 公式の各製品ページ(MK.2 / + / XL、2026年8月29日現在)。価格は変わるので、購入時に必ず最新を確認してください。Neo は日本の公式サイトに価格の記載がなく、販売店により異なります。
※ 商品名には「配信者向けデバイス」とありますが、中身はただのボタンです。何を割り当てるかは自分で決められます。
買う前に試す方法
いきなり買うのが不安なら、スマホアプリ版(Stream Deck Mobile)が6キーまで無料で使えます。自分の用途で本当に効くのかを、実機を買う前に確かめられます。
まとめ
- Stream Deck は配信しない人にも使える。ウィンドウ配置・音量・アプリ起動をワンボタンにできる
- ただし標準ソフトだと、簡単なこと以外は調べる時間が要る。自分はここで億劫になって放置した
- やりたい動作を伝えると、それを実行するプログラムごと作ってくれる。キー送信だけでは作れないボタンも置ける
- 前提は Claude Code のような AI コーディングツールと Windows 環境
- 最初の1台なら15キーの MK.2。迷うならスマホアプリ版(6キーまで無料)で試せる
よくある質問
Q. 配信しないけど買う意味はありますか?
A. 複数の手順を踏む操作を毎日繰り返しているなら使えます。逆に、操作がその都度違う人にはハマらないと思います。ショートカットキーで足りているなら不要です。
Q. プログラミングができないと設定できませんか?
A. アプリ起動やサイトを開く範囲なら、標準ソフトで指定するだけです。この記事でやったのは、その先を Claude Code のような AI コーディングツールに任せる話なので、そこは前提が要ります。自分で調べるか、AI に調べさせるか、という分かれ道だと思ってください。

「設定が面倒そう」で止まっているなら、そこは任せられるようになったよ
同じように放置している人がいたら、試してみてください。感想は X で聞かせてもらえると嬉しいです。