ホームページを何で作るか
WordPress で頼んだ直しが入らず、Astro に移りました。ページのでき方が違うと、AI から見える範囲まで変わります。読み終えると、自分は管理画面のままでいいのか、ファイルに移ったほうがいいのかを「誰が触るか」で決められます。
WordPress でホームページを作っていたころ、見た目を自分の形にしようとすると、直すたびに時間が溶けました。直したはずのものが画面に出てこないので、どこまで進んだのかも分からなくなります。
当時、記事は 10 本ほど。WordPress のテーマの上に乗せて運用していました。
そこで気づいたことがあります。直しまで Claude Code に頼むつもりなら、管理画面の向こう側は邪魔になります。 画面をぽちぽち触る前提で作られたものは、頼んで作る前提と噛み合いません。
そこで、どちらがいいかを調べるところから頼みました。
AI に調べさせたら「今は移行しなくていい」と言われた
決めた日のやりとりが残っています。クリックで 1 ターンずつ進みます。
- わたし WPと独自サイト、どっちがいいかリサーチして。今書いてるカテゴリでSEOトップのサイトがどっちで構築してるかも
- Claude Code 結論は「今すぐ移行しなくてよい」です。記事50本が移行検討のメドライン。表示速度の合格率は WordPress が43%(主要CMSで最下位)、静的サイトが85〜95%です。
- わたし なんで今すぐ移行しなくてよいの?
- Claude Code 記事が10本の時点では、速度が43%から90%になっても検索順位はほぼ動かないからです。ただしこれはSEO観点だけの話で、「管理コストを下げたい」が動機なら今が一番いい時期です。どっちを優先するかはユーザー次第、という話です。
- わたし 独自サイト化進める
最後の一言は、AI がそう答えてから 37 分後です。 即答ではありませんが、その日のうちに決めています。
調べた中身は使いました。使わなかったのは、そこから出てきた結論のほうです。 間違っていると思ったからではありません(このリサーチが半分外していたことは、あとで分かります)。AI は最後に「どっちを優先するかはユーザー次第」と書いていました。 SEO の物差しでは移行不要、管理の物差しでは移行したほうがいい。どちらを重く見るかだけが、決まっていなかった。
43% という数字は、あとから確かめました
WordPress の 43% は本物でした。出典(Search Engine Journal が 2025 年にまとめた CMS 別の集計)に 43.44% とあり、並んだ 6 つの中で最下位、1 つ上とは 15 ポイント以上離れていることまで書いてあります。
ただし「静的サイトが 85〜95%」のほうは、その調査に載っていません。 並んでいるのは CMS だけで、 静的サイトは計測の対象外です。同じ 1 文の中に、裏の取れる数字と取れない数字が並んでいました。
決めた当時、ここまでは見ていません。続けて出てきた数字でも、出どころが同じとは限らない。 あとから確かめられたのは、出典が手元に残っていたからです。確かめられるかどうかは、このあと作り方を決めるときにも効いてきます。
私が重く見たのは「頼んだ直しが入るかどうか」でした。
WordPress と Astro は、ページができるタイミングが違う
見てほしいのは、ページができあがる時点がどこかです。
その場で組み立てる WordPress には、サーバーで動くプログラム(PHP)と、文章をためておく入れ物(データベース)が要ります。先に書き出しておくやり方を、静的サイトと呼びます。Astro はその一つで、あとで要るのは書き出したファイルを置く場所だけです。見に来た人には、そのファイルがそのまま返ります。
その場で組み立てるということは、組み立て方の設定をどこかに置いておく必要がある、ということです。WordPress ではそれが管理画面の向こう側にあります。Astro は先に書き出してしまうので、設定もページの形も、手元のファイルにあります。
AI から見えない場所で、直しが止まった
この違いは、頼んだ直しが入るかどうかに、そのまま出ました。見てほしいのは、AI の線がどこで止まっているかです。

Claude Code に CSS を直してもらったのに、画面が変わらないことがありました。原因はキャッシュでした。 管理画面に入り、キャッシュを手で消してから確かめないと先へ進めませんでした。
大事だったのは、キャッシュそのものより、AI から見えない場所があることです。AI に任せた作業でも、管理画面でしかできない操作が残ると、そこで人が引き取ることになります。ファイルを直接扱う形にしたいと思った理由の一つでした。
テーマの上で作っていたときの窮屈さや、URL の決め方をどう変えたかは、WordPress を捨てて Astro にした話に書きました。
私は、管理画面を使わない形にした
冒頭の話に戻ります。WordPress で直しが入らなかったのは、触ってほしいものが管理画面の向こうにあったからです。設定も、見た目も、キャッシュも、AI からは見えません。見えないところで結果が変わるので、「直しました」と返ってきても画面が変わらない。
Astro は全部ファイルです。見えるものしか無いので、直ったかどうかをその場で確かめられます。 これが、私にとって決め手でした。
代わりに引き受けるものもあります。Astro には管理画面がありません。 書くのも、直すのも、公開するのも、ファイルの操作になります。管理画面を手放す代わりに、ファイルを引き受ける、という交換です。
ただし、管理画面で足りているなら WordPress をやめる理由はありません。 自分で書いて自分で更新する範囲に収まっていて、AI に任せる予定も無いなら、わざわざ変える理由はありません。AI が出した「記事 50 本がメド」という線も、結局私の判断には使っていません。分かれ目は記事の数ではなく、「誰が触るか」です。
「独自サイト化進める」と言ったあと何が出てきたかは、Claude Code に Astro サイトを作らせた記録に続きます。